小さなシステムは経営者でも作れるか
結論から言います。自社専用の小さなシステムは、経営者がコードを書けなくても作れます。私自身、プログラミング経験のない経営者ですが、実装はAI(Claude)に任せ、私は意思決定と仕事の流れの整理に専念する形で、自社のAIプロダクト群(Niraiシリーズ)を育ててきました。必要なのはプログラミングの知識ではなく、自分の仕事の流れを言葉で説明できる力です。
なぜコードを書けなくても小さなシステムは作れるのか
理由は単純です。システムを作る作業には二つの役割があるからです。一つは「何を、どんな順番で、どういう基準で処理するか」を決める意思決定の役割。もう一つは、その決定を実際に動くプログラムに落とし込む技術実行の役割です。
私はOCSグループ(沖縄コミュニケーションサービス株式会社)の代表として、5事業部11ブランドの複合サービス業を運営していますが、コードを書いたことはありません。私が担うのは前者、つまり「うちの現場ではこう判断している」「この作業はこの順番でやっている」という意思決定の言語化です。後者の技術実行はClaudeに委任しています。
これは丸投げとは違います。何をどう動かすかを決めるのは常に私自身です。技術を持つ側に「作ってほしいもの」を正確に渡せれば、コードを書けなくても、自社専用の仕組みは形になります。逆に言えば、意思決定を言語化できないまま外部に発注しても、望んだものはできません。ここが一番つまずきやすいところだと感じています。
OCSでの実例:非コーダーの私が実装をAIに委ねている理由
私はダイビングの現場で、指導や安全管理に関する判断に携わってきました。判断基準を言葉にすることは長年の仕事そのものでした。だからこそ、システムを作るときも「この作業をどう判断しているか」を分解して伝えることには慣れています。
一方で、その判断をプログラムの形に組み上げる技術実行は、私の得意分野ではありません。ここを分けて考えたのが、OCSグループでAI事業(Niraiシリーズ)を最注力事業として育てている理由です。私が「うちの現場ではこう回っている」を整理し、技術実行はAI側に任せる。この役割分担にしてから、自社専用の小さな仕組みを継続的に作り続けられるようになりました。
大掛かりなシステム開発を一度に完成させようとすると、非コーダーの経営者には荷が重くなります。私が続けてきたのは、現場の作業をひとつずつ言葉にして、小さく形にしていくやり方です。5事業部11ブランドという複合サービス業だからこそ、事業ごとに現場の流れが違い、既製のソフトでは合わない部分が出てきます。そこを自社の言葉で整理し、実装をAIに任せるという進め方が、私自身の実体験として一番現実的でした。
今すぐできる一歩
コードを書けない経営者が最初にやるべきことは、ツールを探すことではありません。自分の仕事の流れを紙に書き出すことです。
- 今、現場のスタッフや自分が何を、どの順番で判断しているか
- その判断のときに見ている基準は何か(台風なら風速、予約なら空き状況、など)
- 今その作業を誰が、どのくらいの頻度でやっているか
この三つを箇条書きにするだけで、技術実行を任せる相手に渡せる材料になります。現場で身につけた「判断基準を言葉にする習慣」がそのまま役立ちました。特別な技術用語は要りません。普段の言葉で構いません。
まとめ
- 自社専用の小さなシステムは、経営者がコードを書けなくても作れます。必要なのは意思決定を言葉にする力です
- 私自身、非コーダーの経営者として、意思決定は自分、技術実行はAI(Claude)に委ねる形で自社のAIプロダクト群を育ててきました
- まず紙に「現場の判断の流れ」を書き出すことが、コードを書かない経営者にとっての最初の一歩です
自分の現場の仕事の流れを、どこから整理していいか分からないという方は、30分ほどお話をうかがいながら一緒に流れを書き出す相談を受けています。まずは今の現場の動きを言葉にするところから、ちばりよーの気持ちで始めてみてください。
